自分が変わることよりも、多くの人って、環境や境遇が変わればいいって思ってるんだよね。
だって自分が変わることって…想像すらできないから
自分が変わることを認識し始めた時、自分を変えることに恐怖を覚える。
だって、新しい自分になったら、これまでより良い方向に行けるかなんてわからないし、誰も保証なんてしてくれないし、どんな世界があるかなんて…想像もつかないんだもの。
それよりも、自分が変わることができるんだって、気づいてないんじゃないかな?
だから、つい…環境や境遇のせいにして、「自分にはどうにもならないんだ~」って、嘆いて、悩みの世界に居座ってしまうのかもしれませんね。
今回のコラムは、「自分を変える」って、どういうことなのかを私の実体験をもとにお話していきたいと思います。
では、本編へお進み下さい。
あなたに取り巻く悩みのタネ…固定観念って、自分で作っているって知ってた?
私は、DVの父親がいる家庭で生まれ育ちました。
幼い頃から、父親という存在は、脅威で、恐怖の塊でした。
怒らせたくないから、嫌々従ってきたことばかり…
今思えば、自分の意思って…どこにあったのでしょうか…
父と母が別居をした日から、父親のターゲットは、私になりました。
何かあれば、暴言を吐かれ、何かあれば都合よく、こき使われ…
今となれば、私の人格…意思…どこにあったのだろう…と、思う日々でした。
そう…
これまでの私は、
父親からの圧力は、我慢しなければならないものだ。
そう自分に植え付けてきたのです。
あの人には、逆らってはいけない。
「はいはい」って、言っておけば平和。
怒らせないような作戦で、断るべきことは上手にやろう。
いつも連絡が来るたび、一緒に暮らしていた頃と変わらない態度で振る舞ってきたのです。
一度たりとも、私の本心を気遣ってくれたことはありません。
口だけの労いは、この数年口にするようになりました。
でも、所詮…口だけで、行動は伴いません。
ワンマンさは、昔と変わらず、自分の都合の良い連絡と、自分に都合の良い嘘で固めた言葉を私に並べ立ててきたのです。
それでも、逆らったり、縁を切らなかったのは…
私は、父親に服従しなければいけない人間なのだ。
そう自分に言い聞かせてきたからなのです。
これが、自分の作り出した固定観念なのです。
逆らうことだって、絶縁することだって、できたはずなのです。
でも、
「できない」
「思うように動いてはいけない」
「感情で話してはいけない」
そう指示してきたのは、他の誰でもなく…自分なのです。
私と父親の接点は、薄っぺらいもの
この数年、やたらと父親は、私にお金の保証人になることを頼んできます。
入院した際の保証人。
車を購入したいから、ローンの保証人。
病院に行くお金を忘れてきたから、貸して欲しいという強硬手段。
連絡をよこしてくる時には、お金なのです。
どちらの場合も私に決定権を父は与えるような物言いをしません。
「印鑑を持って来い」
「黙ってお金を貸せ、そのくらいなら出せるだろ」
なのです。
父は、とある宗教団体に入っており、そこで必要なお金を借金していたと思われます。
あちこちで、滞納したりして、迷惑をかけていたことは、家の売却時に把握済みです。
実家を売却してから、父の所在地を私は知りません。
引越し先も教えられたこともないのです。
漠然と引っ越した先の市を知っているだけです。
私の生活状況等についても、全く興味がないのでしょう。
再婚したこと、新しい孫が生まれたこと…病院側からの連絡で、入院先に行った時に話したのですが…
「ふーん」
という反応だけでした。
簡単に言えば、これだけ薄い関係性なのです。
用のない連絡などありません。
お金に関することを連絡してくるだけの関係性であり、私から連絡することは…まずありません。
「自分の心の本音」に気付くきっかけ…ついに自分の中に訪れた大きな転機!
ずっと、我慢して、音信不通にはしなかった私でした。
転機が訪れる数日前には、イーリスとして磨いてきた甲斐もあったな。
こんな父親とも、それなりの関係を作っていってもいいんじゃないか?
そう思うような連絡をしたばかりでした。
もちろん、その時も、お金に関する話だったのですが…
それから…たった数日で、父親の行動は変わりました。
また電話が鳴りました。
何かと思えば…
「車を買いたいから、保証人として、印鑑押してくれないか?」
第一声がこれでした。
車の件に関しては、私にどんなにお金があったとしても、脳梗塞を起こした後遺症として、運転するのに必要な右足は、現在…月日と共に年老いて、それで、免許の更新が通るの?!という疑問が湧くような足をしています。
お金の事情だけでなく、身体的にも問題なのです。
お金に関しては、私が結局支払うことになるのは、目に見えているので、育ち盛りで、お金の1番かかる時期に入ってきた子ども3人を育てる身としては、引き受けられません。
これらの事情は、父から言わせれば、関係ない話なのです。
私の生活が困ろうと、父は知らない。
父は、自分が困ることを解消させろと私に強要するのです。
一旦断ると…
父が入信している団体の人が出てきて…その人が代わりに保証人になるから、その件を私に了承しろと、強制的に電話を代わられ…
その人からも、高圧的な態度で物を言われました。
「今後、あなたが保証人にならないのなら、私の息子に頼んでもいいのね?あなたのお父さんにもしもの時には…わかってるわよね?」
耳を疑うような発言でした。
どうぞ、ご勝手に…なのですが…
親子間でも、保証人は、自分がそのお金を支払う気がないのなら、なるべきでないと思う私なのですが…
この方は、助け合い精神を通り越して、子どもの自由をも奪う人なのだな…と思いました。
気分が悪いなぁ…と過ごしていると…また電話が…
しばらく無視していると…鬼電…
仕方なく、随分放置してから出てみると…
「他人が保証人になることは、無理だったから、やっぱり印鑑を押してくれ」
もちろん、先程の通り、お金を支払い続けることを父ができるとも思えませんし、車は、凶器ですから、あの体で乗ることを継続して欲しくありません。
どんなに生活が不便になろうとも、人様の命を奪う道具にもなるのが、車です。
「無理だ」と断ります。
もちろん、一筋縄でいくわけがありません。
暴言が始まりました…
怒鳴りつけ、威圧で承諾させようとするのです。
この時、私の心の奥底に芽生えたものは…
父親の脅威に屈して、家族を不幸に陥れてはいけないということでした。
こんなのが親なのかと恥ずかしくなるような発言が飛び交いました。
あまりに一方的に言われるので、たまらず…
私「お父さんは、私の友達が保証人になって欲しいと頼んできても、快諾しろと言うの?」
父「あぁ、言うさ」
私「じゃぁ、その友達が飛んだら、誰がそのお金を支払うの?保証人っていうのは、そういうものなんだけど?お父さんは、私がそういうことを被ることは、なんとも思わないの?それでも、保証人になれというの?」
父「・・・・・・・」
これには、さすがに言葉が詰まったようですが…
冷静な部分での話は、年金で支払うから迷惑をかけない。
そう豪語しますが、年金をもらうような歳です。
万一のことがあれば、私の方にやっぱりその支払義務が移るのです。
私には、その車は必要ないですし、生活を苦にしてまで、父のためにしてあげることなどできません。
押し問答になるようなやり取りが続き、父がフェードアウト…
無言で電話が切れました。
私の家を知っているので、押しかけてくるんじゃないか…
大きな不安だけが残りました。
ちょうど、この日は、主人は仕事で不在だったのです。
心細い…
また、怯える私に、病んでいく私に戻るんだろうか?
いろんな葛藤が生まれました。
ついに気づいた自分の心の奥底に眠る本音「私…本当は、ずっと悲しかったんだ」
幸い、家にやって来ることはありませんでしたが…その日を境にしばらく精神的には落ち着けませんでした。
それに第三者まで介入しているので、何が起こるか予期できません。
あらゆる機関から情報収集をしました。
毎日毎日…考え続けました。
考え続ける中で…
私は、父のために、また、かけがえのない人生を犠牲にするの?
自分のやるべきことのために生きるって決めたんじゃなかったの?
まだ父に屈して生きるの?
こんな声が自分の中で、反復しました。
主人にも私の考え込む姿を何度も見せました。
悔しくて泣いた姿は、子どもたちに見せてしまいました。
私、このままでいいの?
そう考え始めた時…
気づいたんです。
あぁ、私…ずっと悲しかったんだ
こんな立場を好きでやってなかった
私には、意思があるよ
私は、私のために生きなきゃ
そう、私は、父から36年間受けてきたことは、何一つ望んだものでもありませんでした。
生まれてから、そんなことをされたら悲しいんだって、感じることもありませんでした。
自分の中で、封印してしまった気持ち…
それは、悲しかった自分でした。
そして、自分だけが犠牲になればいいんだと、母をかばってきました。
犠牲になるなり方が何か違う気がしました。
犠牲になればいいと思いながら、母に心配をかけたことは何度もありました。
犠牲になるのなら、ちゃんと最後までヒーローでいなくてはいけませんよね。
単に、母のせいにして、父に立ち向かうことから逃げていたのだと思います。
父から逃げることをもうやめよう。
自分の気持ちに素直に生きよう。
それが私のたどり着いた答えでした。
脅威な存在だからと、自分の意思を封印して生きてきました。
どこか弱かったのは、このせいでしょう。
父は、最後に屈して生きなくて良いことを私に教えてくれたのだと思います。
(って、まだ生きているとは思いますw)
憎まれる人も、ちゃんと役目があるのですよ。
人生には、学びがそこら中に溢れています。
憎まれ役って、わざわざ買っているわけではないのでしょうが、とても大切な存在なのだと思います。
父は、脅威な存在でしたが、私に沢山のことを教えてくれたと思います。
父がその環境を与えてくれたから、私は、沢山の人を愛することができる人間になりました。
実は、感謝しかないのです。
これまでの環境や境遇のおかげで、今の自分があることに気づこう!
環境のせいで、自分はダメなんだ。
境遇のせいで、自分はこうなんだ。
多くの人の考え方って、↑上記のようではありませんか?
何かのせいで諦めてしまうことって、本当に多いと思います。
私もそうだったんです。
一時期は、父の暴言と暴力のトラウマで、情緒が本当に安定しない時もありました。
脅威なことに立ち向かうことができたら、最初から悩むこともしなかったでしょう。
私が最後の砦でいないと、私の生まれ持った家族は…収拾がつかなかったのです。
姉は、こんな家が嫌で飛び出していきました。
そのせいで、家の中が荒んだことも目の当たりにしてきたのです。
それは、私の中でブロックする材料の1つでしかありませんでした。
自分のために生きるということをしたことがなかったと思います。
そう気づくことができたのは、あの環境だったからなのです。
私には、必要な学びの家でした。
不必要なことが起きているように一見見える人生ですが…
本当にそうなのでしょうか?
何一つ無駄なことなどなかったと思います。
順風満帆な家庭環境だったら、今こうしてコラムを書く、イーリスは生まれなかったでしょう。
憎まれ役を演じている人などいません。
父のことをちゃんと真贋で見つめれば…
愛することを知らない。
愛している人への接し方がわからない人なのです。
そう気付ける私に育つことができました。
人を愛することって難しいです。
誰かの言うなりになることは、愛ではありません。
ちゃんと冷静な目で見て、
「相手のためになること」をするのが愛です。
例えば、娘は、時折お風呂を拒絶します。
それを良しとすることは、愛情でしょうか?
夏場に汗をかいた状態で、不衛生なままでいれば、あせもができたり、皮膚の状態が悪くなる可能性があります。
嫌がるのをわかっていても、気をそらしながら、お風呂に入れます。
嫌われることに怯えて、相手の言うなりになったりすることは愛ではありません。
相手のためになることをして嫌われてもいいじゃないですか。
いつか、それは、自分への愛だったって、相手も気づく日が来るのです。
それが、直接自分に返ってこないと報われないと思う人が多いと思いますが、その見返りを求める心こそが愛ではありません。
いつだって、人は成長することができるのです。
私もさらに成長できました。
環境が悪かったからこそ、得られる喜びがある。
境遇が苦しかったからこそ、乗り越えた時の喜びがある。
人生ってそういうものなのです。
そこに気づけた瞬間に…
あなたは成長した自分に気づくことができるのです。
それが「人が変わる」という結果なのです。
【まとめ】冷静な目を持ち続けることが、自分の成長スピードを高める
困ったことが起きた時、自我を失くしてパニックになることは、とっても簡単です。
私の今回の話でもそうでした。
けれど、パニックになっても、問題が解決するわけではありません。
辛いからと逃げても、問題は解決しないのです。
感情に翻弄されてしまえば、解決しなくてはいけない問題は、残ったままになるのです。
本当に問題を解決させようと思えば、冷静な目が必要です。
感情で物事を見るのではなくて、冷静に見つめるのです。
そうすれば、やるべき行動も見えてきます。
それができた時…人は変わっているのです。
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