信じ難いこと・受け入れられないこと・目を疑うこと…
こんなことが起きた時、人は裏切られたと感じることだろう。
そりゃそうだ。
「今から裏切りますよ」
なんて、親切な断りがあるわけでもないし、誰かの行動の告知をしてもらえるわけでもない。
大体、裏切りと呼ばれる行為が起きる時は、相手は、綿密な計画を立てていたりするものだ。
でも…本当にそうなのかな?
それが本当だとすれば…裏切られた側って、相手に計画的に貶められたことになりゃしないだろうか?
今回は、その答えを謎解いていきたいと思います。
裏切りの行為をじっくりと分析して考えてみよう!
もし、あなたが…裏切られた側って思って読んでいるのなら、一緒に考えて欲しいのです。
裏切りって…
信じていた人が、自分のことを捨てることだったり…
自分を支持してくれていると思っていたら、違う人を支持している…
そんな感じの言動を相手が取った時に思うことですよね?
もっと、簡潔に言うと…
自分が相手に抱いていた思いとは真逆の行為を相手がした時に感じること
なのではないでしょうか?
つまり…
裏切りの行為そのものって、相手にとって、あなたを貶める行為なのかは、別の問題であるとも言えるのです。
なぜなら…
相手には、選択する自由があるからです。
その選択の結果では、あなたにとって不利だと感じる事象が起きたというだけかもしれません。
また、自分が裏切る側に立つこともあります。
その時って、罪悪感を抱いたとしても、選択したい物事がそこにあるということです。
もっと、簡単に言うと…
自分が相手を裏切ったと認識しているということは、
「やってはいけないことをしている」
という認識を持っているということです。
何やら出だしから難しい展開の予感(笑)
あなたの絶対的なことって何だろう?それって相手の自由を奪うことにならないだろうか?
裏切られたと騒ぎ始める時…
必ずと言えるほど、裏切られた側が抱く思いの1つに
「絶対的なもの」があります。
相手に絶対的なものを抱いていなかったとしたら…
相手がどんな行動を取っても気にならないでしょう。
あの人は、絶対的に清らかな人だというイメージ
あの人は、絶対的に自分の味方だという思い込み
もっと、深い心理で言うなれば…
あの人は、私のものだ。
あの人は、私だけ。
独占欲や束縛という言葉が当てはまってくるような感覚があるのです。
考えてみてください。
あなたは、毎年何かしら話題になるブームが気になったりしませんか?
その結果、気に入れば取り入れたいと思いますよね?
また、そのブームが恐怖を煽るものであった時…
恐怖を払拭することに一生懸命になりませんか?
常に人は、何かしらの選択をしながら生活をしています。
その選択の中に対人関係もあるのです。
そして、裏切りだという感覚は、小さなものから大きなものまで幅広くあることでしょう。
しかも、裏切りという言葉の定義で考えるのなら、私達は、毎日何かしら裏切って生活していると思います。
絶対買い物はこのお店!と、決めていたとしても…新しいお店がオープンすれば、行ってみたくなるし、新しいお店に乗り換えてしまうこともあります。
これは、裏切り行為には入りませんか?
「入らない」っていう声が聞こえてきそうですね(笑)
本当にそうでしょうか?
常連になって、お店の人と仲良くなって「ずっと愛用させてもらうわね」なんて気のいいことを言っていたとしても…
新しいお店が気に入れば、新しいお店の常連になることも日常茶飯事です。
また、舞い戻って「やっぱり、このお店が1番よ」なんて虫のいいことを言ったり…
プライベートの対人関係も同じなんですよね。
「ずっと親友だよ」
「ずっと愛し続けるよ」
それが叶わないことが起きると裏切りと呼びます。
どんな形の約束をしたとしても、人は、魅力的に思うことがあれば、目移りもするし、脅威に感じることが起これば、それを拭うために必死になるのです。
その結果にあることが裏切られたと感じることです。
「裏切られた」という感覚は、あなただけの話
そもそも、「裏切られて辛い」と騒ぎますが…
あなたにとって、相手の意思って、どう考えているのでしょう?
相手は、あなたの絶対的な崇拝者なのでしょうか?
[aside type=”yellow”]
あなたの行動に問題があったから、相手が離れていった
新しく興味の持てることができたから、それに夢中になった
相手が改心したことがあって、不利益を被ることになった
弱さから相手が逃げてしまった
[/aside]これらの事象をあなたは、裏切りと読んでいるのではないでしょうか?
この4つの事柄を少し説明してみますね。
あなたの行動に問題があったから、相手が離れていった
あなたがどんなに相手に好意を寄せていたとしても、相手が同じようにあなたに好意を寄せているかは、別問題です。
関係性が深くなってくると、お互いの垢も見えてくるものです。
その垢に相当する部分を見ないようにしておく…
それは、万人にできることではありません。
誰だって、堪忍袋の緒というものがあるのです。
ただ、それは、個人差があるので、ちょっとしたことでも気になる人もいるし、どんなことが起きても気にならないという器の人まで幅広くいるでしょう。
「何でも言ってね」
と、約束していたとしても、本当に何でもさらけ出して、言い合える仲というのは、難しいでしょう。
私たち夫婦間でも、これだけは言わないというものは、お互いにあると思いますし、指摘されることをいつでも謙虚に聞き入れられるとも限りません。
よって、積もり積もるものがあれば、ある日、離れていくことがあっても不思議ではないのです。
それを裏切られたと捉えることもあるでしょう。
新しく興味の持てることができたから、それに夢中になった
これは、独占欲や束縛という問題があります。
相手といつも同じじゃないと気が済まない。
相手が新しく興味を持ったことを受け入れられるとは限りません。
相手が何かに夢中になったり、没頭したりすることができた時…
自分は、ぞんざいに扱われていると感じ、寂しさや嫉妬から、相手は裏切ったと感じることがあります。
相手の世界観を考えれば、尊重できることはたくさんあるのにもかかわらず、自分だけが置いてけぼりを食らったかのような感覚になれば、それは、負のエネルギーを持ち始めます。
怒りという感情が湧けば、裏切りと感じるでしょうし、寂しいと感じて、相手を邪魔するような行動に走れば、相手のほうが鬱陶しくなって離れていってしまうこともあるかもしれません。
相手の世界観を尊重するということを知らなければ問題になりかねないことです。
相手が改心したことがあって、不利益を被ることになった
少し幅広い話にはなりますが…
これまで「良い」という判断をしてきた物事に対して、新しい情報や知識等の影響を受けたり、自分の中で、本当は納得していなかったという気持ちが募ったりすると…
手のひらを返したような行動に出ることがあります。
「それは、やっぱり良くないと思う」
そんなことを急に相手が言い出せば、裏切り者として感じることでしょう。
人は、思考する生き物です。
その思考の中で、選択を日々しています。
唐突に考え方を変えることもします。
その結果、不利益に感じるような結果を生むこともあるでしょう。
あなたが気づけなかったことを相手が先に気づいたら、裏切り…というのは、支配欲が強いのかもいしれませんね。
弱さから相手が逃げてしまった
裏切りを感じる中で、問題性の高いものとしては、これが1番大変な結果を生むのかもしれませんね。
例えば、今では常識の1つになりつつあるお金の保証人の問題。
相手を信頼して、引き受けたものの…相手が金銭苦で逃げてしまうことがあるので、保証人になるのは良くないと言われています。
最初から支払う気がないのなら、裏切りでもなく、それは騙された話になるでしょう。
けれど、ある程度の期間があって、相手が逃げてしまったのなら、それは、相手がそれほどまでに苦しむ事柄があったということになるでしょう。
よく、お金は、貸すのではなく、あげたと思えと言います。
お金の問題だけではなく、相手の精神状況によって、何かに追い詰められて、立場を変えてしまうことだってあるでしょう。
それって、本当に裏切り行為なのでしょうか?
相手には、相手の状況があって、選択するしかないこともあるのです。
【まとめ】あなたの信頼という定義が「裏切り」という認識を生み出している
まとめに入りましょう。
いろんなことが見えてきたと思いませんか?
あなたが勝手に寄せた信頼や好意という認識が「裏切り」に繋がっているということに気づきましたか?
今一度、考えてみてください。
あなたの中にある想いと相手の中にある想い…
これは、どれだけイコールで繋がっているのでしょうか?
あなたの価値観だけで言えば、裏切りということは、沢山起きるのです。
でも、ちゃんと心の目で眺めた時、相手には、相手の考えがあるのだと気づけば…
起きた出来事をどれだけ「裏切りだ」と責めれられるのでしょうか?
相手の都合もそこにはあるのです。
あなたの都合で言えば、裏切りでしょう。
単に、あなたが悲しくなったこと、悔しくなったこと、腹が立ったこと…
その事象を「裏切り」と言っていませんか?
ここに気づき始めた時…あなたは、悩みから解放され、人生が生きやすくなっていくはずです。
本当の人の強さとは?弱さを言い訳にせず、勇気の一歩が踏み出せること
合わせてこちらもご覧下さい。
あなたがより生きやすい人生を歩むきっかけになりますように☆
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
気に入っていただけたら、シェアしてくださると嬉しいです。