人を愛するということがわからない
人に愛されたことがないからわからない
〝愛〟って、一体どういう感情を指すのでしょうか。
パートナー・子ども・親・きょうだい・友人…愛の形は同じではない気がしますよね。
だからこそ、愛が何なのかボヤけてしまうのかもしれませんね。
私は、親から愛されたという感覚がなく育ちました。
父は、DV気質の人で、母は、喜びなどのプラスの感情表現をあまりしない人でした。
そんな家庭で育った私は、いつも愛に飢え、愛を求めていました。
誰かに愛をもらえば、自分も愛を注げる
そんな風に考えていたのです。
でも、自分が求める愛が何なのかはわかっていなかったと思います。
求めれば求めるほど、私の欲しい愛は形となることなく壊れていき、気づけば…また独りぼっちでした。
そんな私は今、かけがえのない愛に気づき、大切な人への愛おしさを実感し、そして、大切な人に愛されるという生活を送っています。
では、愛を知らなかった私が贈る「人を愛するということとは…」をお読みください。
恋と愛の違い
恋と愛の違いって、よく話題になりますね。
まず、こんな違いがあると思います。
恋をした
と、聞くと…ふんわりとやわらかく、甘酸っぱい感じと春のようなイメージが湧きませんか?
愛してる
と、聞くと、相手によっては、とても重たい気持ちにも聞こえる言葉にもなり得るものですが、心から湧き出る深く相手を想う気持ちが込められているイメージが湧きませんか?
もうちょっと、深く考えてみましょう。
【恋とは】
■相手のことが気になってしょうがない、ソワソワする気持ち
■つい、相手を目で追ってしまう
■気が付くと相手のことばかり考えている
■相手の言動に嫉妬してしまう
■相手との親密な関係を望む
恋は、自分が主軸となって、いろんなことを考える気持ちです。
【愛とは】
■相手の力になりたいと思う
■相手のすべてを受け入れられる
■相手のことを許せる
■相手の笑顔のために努力できる
■相手のためにならないことはしない
愛は、相手が主軸となって、いろんなことを考える気持ちです。
続いて、好きと愛してるの違いを考えてみましょう。
好きと愛してるの違い
「好き」と「愛してる」
どっちの言葉を伝えるのか迷うことはありませんか?
自分が使ってきた言葉の意味、一般的に使われている意味を考えると「好き」だけじゃ足りない表現を「愛してる」に置き換えることもありますよね。
どんな意味なのか、考えていきましょう。
【好きという気持ち】
対局には、嫌いという気持ちがあります。
■自分の好みを表す言葉
■心がポジティブになる
■もっと仲良くなりたい
■もっと知りたい
■もっと欲しいなどの欲が含まれる
「好き」も恋と同じで、自分が主軸となって、いろんなことを考える気持ちです。
【愛しているという気持ち】
対局には、無関心という気持ちがあります。
■大切にしたい
■相手の笑顔を守りたい
■相手の笑顔を見てると幸福になる
■好きよりも深い気持ち
■相手の喜びが自分の喜びになる
「愛してる」の気持ちも愛と同じで、相手が主軸となって、いろんなことを考える気持ちです。
恋と愛の違いも、好きと愛してるの違いも、「愛」には、とても深い意味がこもっていることが見えてきますね。
人を愛せない、愛し方がわからないと思っているあなたに伝えたいことがあります。
人を愛せない、愛し方がわからない
人を愛せない、人の愛し方がわからない…
そう思うあなたは、心温かい人ですね。
なぜなら、本当に人を愛せないのなら、そんな悩みを持つことはないはずです。
「人なんて嫌い」
と言えばいいんです。
でも、そうじゃない。
あなたが人を愛せないと考えなければならないほど、人を傷つけてしまった経験があるのかもしれませんね。
あなたも傷ついたことでしょう。
傷つけたくて、誰かを傷つける人なんていません。
きっと、何かをわかって欲しかったのかもしれませんね。
それが上手くいかなかっただけなのではないかな…そう思います。
一緒に考えてみましょうか。
人を愛するとはどういうことか
人を愛するとはどういうことか?
人を愛するという言葉を分解すると…
■自分を愛する
■他者を愛する
という2つの解釈ができます。
これは、どちらもバランス良く愛することができてこそ、人生の充実度や対人関係の円満に繋がります。
私は、散々自分を傷つけてきた過去があります。
自分が大嫌いで、自分の人生を呪い、自分をいじめていました。
自分のことを愛せなかった頃、結婚生活は上手くいかず、子どもたちも上手に愛することができませんでした。
結果的にうつ病という診断も受け、夫婦仲も破綻し、離婚をしました。
でも、自分の人生を大切にしようと考え始めてからは、自分をいじめることはなくなり、自分の応援団となり、そんな日々を過ごしていくうちにうつ病は消えてしまいました。
そこには、
「愛されている」という実感を得ることも必要です。
自分が愛するばかりが愛ではありません。
■あなたを育ててくれた愛がある
■あなたを友と呼んでくれた愛がある
■あなたが好きだと言ってくれた愛がある
■あなたと結婚したいと言ってくれた愛がある
■あなたを必要だと求めてくれる我が子からの愛がある
私たちは、たくさんの愛に囲まれて、本当は生きているのです。
そこを見ないで生きてしまったら、きっと、寂しさしか感じないし、愛がわからないままになってしまいます。
愛は目では見えません。
そこに在るものです。
あなたの周りにいる人たちは、あなたから何かを搾取しようと何てしていないはずです。
あなただから、頼りたいと思う人もいるでしょう。
あなたが持つ対人関係の相手とギスギスした関係が築いていきたいとは思いませんよね?
どうしたら愛せるんだろう…
そう行き詰まった時には、今からお話することを思い出してください。
もっと、肩の力を抜いていいんですよ。たった1つだけ、試してみて欲しいことがあります。相手が喜ぶことを一生懸命にやってみてください。
これが愛ですよ、それは愛じゃないですよとレクチャーするよりも、もっと効果的なことは「相手が喜ぶことを一生懸命にやる」ことです。
あなたが自分を律して頑張ったとしても、相手が喜んでくれた時、きっと、嬉しいはずです。
一生懸命作った料理を「美味しい」って食べてもらえたら嬉しいですよね。
一生懸命選んだプレゼントを「ありがとう」って受け取ってもらえたら嬉しいですよね。
あなた自身にもプレゼントをあげてください。
睡眠時間でも、スイーツでも、温泉でも何でもいいです。
あなたが喜ぶことをあなたにプレゼントしてあげる。
その経験の積み重ねは、人を愛することに繋がっていき、応用力が広がっていきます。
人の笑顔は、魔法の薬です。
まとめ|人を愛さなければ…と思う必要はない
愛そうと思って、人を愛せるものではありません。
でも、人を大切にしようと心掛けることはできますよね。
心無い言葉、暴言を抑える努力はできます。
■「好き」も恋と同じで、自分が主軸となって、いろんなことを考える気持ちです。
■「愛してる」の気持ちも愛と同じで、相手が主軸となって、いろんなことを考える気持ちです。
「愛」をこれから考えていく時には、私が、俺が…ではなくて、〝相手〟を主語に考えてみてください。
難しく考えなくていいのです。
あなたは、人を想って悩んでいるのです。
まずそこに気づいてあげてください。