「旦那に優しくなれない心理」離婚の前に原因と理由を知ろう!

結婚したときは、こんな自分ではなかったし、こんな人じゃなかったと思うことが増えて気づく。
「なぜか、旦那にだけ優しくできない」自分がいることを…。

優しくできないだけじゃなく「離婚」の二文字も頭によぎってしまうほど、夫婦関係に疑問を抱いているかもしれません。

原因は様々でしょうが、自分が悪いのか、旦那が悪いのかと悶々とすることでしょう。

 

今のあなたの心境は、どちらの気持ちに近いですか? A:どうして夫はわかってくれないのか? B:なぜ、夫は別人格になってしまったのか?

 

以前の私は、Aの気持ちからBへと変わっていき、離婚を経験しました。

再婚した頃も、Aの「どうしてわかってくれないのか?」という想いに悩まされていたことがありました。

この疑問を解消するにあたって、1つの問題があることに気づきました。

 

<女性特有の心理>
・なんでわかってくれないの?
・相手を試す行為

この2つが大きく日常を左右しているということです。
まず、子育てとの関りを時期別に解説していきます。
※解説では、夫・妻という表現を使います。

 

4つの子育ての時期は夫婦関係にズレを生じさせる

子育てを担当するのは、主に女性側が多いものです。

子育てに参加する男性は増えたけれど、なかなか女性の満足を叶え、妻から合格点をもらえる夫は少ないのではないでしょうか?

 

なぜ、夫は父親として、夫として合格点をもらえないのか?

 

ここに注目して、4つの時期に分けて原因と理由を解説していきます。

1.実は「不安」が原因|妊娠前~乳幼児期

赤ちゃんが欲しいと思う気持ちも、女性と男性では差があります。

自分の身体の中で変化が起きる女性と、それを客観的に受け止めていく男性とでは、親へのステップの上がり方が違います。

 

女性のお母さんになりたいという憧れは強く、妊娠に至らなかった時の心のダメージは、男性には理解しきれないものがあります。

「また、頑張ればいいじゃん」と慰めてくれても安易に言っているように聞こえてしまいます。

 

めでたく妊娠を迎え…

妊娠した瞬間から、女性は母親になったんだという意識が芽生えやすく、赤ちゃんを迎える準備を始めます。

ところが、男性は、自分の身体に変化が起きることはなく、妊娠期間の辛さや大変さを理解することもできません。

女性は、常に赤ちゃんへの配慮を怠らないようになっていくので、神経が過敏になっていきます。

 

例えば、車で走行中、夫の運転の仕方にもイラッとしてしまうものです。

イーリス
「もっと段差とか考えてよ!(怒)」
実際に私が夫に言っていた言葉です。

赤ちゃんへの配慮が強くなるので、ちょっとの段差も気になり、同じように配慮できない夫には、キツイ物言いをしてしまうものです。

「これまで以上を求める妻」と「これまで通りの夫」の差ができているので、妻には足りない・無関心な態度に映ります。

妻は、赤ちゃんが生まれるまで心配と不安が尽きないから、夫には同じように感じて欲しくて、それが伴わないと攻撃姿勢に転じてしまいやすくなります。

 

 

赤ちゃんが誕生すると、お母さんという役割も増えて大変さが増します。

24時間体制でお世話をしなくてはいけません。

ところが、なぜか夫の態度にイライラし、拒絶してしまう。

産後うつのせいなのかな?と思ってみるけど、しばらく経っても消えない…

子育てモードのスイッチが女性に入っていて、夫の存在を忘れやすくなります。
また、夫には、自分と同じように赤ちゃんを愛して欲しい、可愛がって欲しいという欲求が強くなります。

 

しかし、男性は、少しずつ父親になっていきます。

女性は、赤ちゃんを迎えるためにたくさんの情報収集をしたりしますが、ちょっと夫側のことを考えてみましょう。

 

職業は十人十色ですが、おおよそ、仕事で家を空けている平均時間は、10時間ほどあると思います。

1日は24時間しかありませんから、睡眠時間と食事、入浴などの時間を差し引くと…夫が赤ちゃんのために割ける時間が物理的に少ないのです。

 

つまり、夫が自分の身体で宿すことはできないし、物理的に赤ちゃんのことを勉強する時間や接する時間の差があることを妻は認識しにくいことに妻は気づきません。
夫側のことを想像できず、目の前に起こる現実だけを見つめる傾向にあります。
だから、夫には柔軟になれず、自分との想い・対応の差だけを見つめやすくなります。

いつになったら父親になれるんだと目くじらを立てやすくなりますが、いつだってあなたよりも経験値が浅いのです。
あなたより何もかも劣っていることに気づくと日常が変わっていきますよ!

夫に優しくするためには、夫の状況も鑑みるということが重要なポイントになります。

子育ての時期が進んで行くと起きる事柄をどんどん見ていきましょう。

 

2.自分の存在価値がわからなくなる|入園・入学後~

子育てもひと段落。 保育園や幼稚園に入園させる時期は、それぞれあると思います。

ですが、どんなに遅くても、小学校の入学の時期が異なることはありません。

 

自分の自由時間だ!と羽を伸ばすよりも、養育費のためにと働きに出る女性が増えます。

 

家計のためにと共働き世帯が圧倒的に多い中、

女性が陥りやすいのは

「自分の存在価値がわからなくなる」という問題です。

 

1日のやることが多すぎて、何役もこなすわけですから、心の余裕はどんどん失われていきます。

仕事、子育てをして家事までこなしていたら、あっという間に1日が過ぎていきます。

常に時間に追われっぱなしで、自分の時間も持てない…。

ふとした瞬間に「自分って何なんだろう…」と感じてしまうわけです。

 

そんな時、夫がもっと協力してくれたら…

 

夫は、マイペースで、自分のようには動いてくれない。

ズキンっと心に刺さりますよね。

 

手伝って欲しいと言っても、上手く伝わっていかない。

疲れてるのにやらされるという態度を取られて困ってしまう。

私だって疲れているのに…

 

こんなすれ違いがどんどん起こり、妻の中で、夫に優しい態度など取れない気持ちがハッキリとした言葉となって自覚するようになってしまいます。

さらに子供が大きくなってくると…

 

3.「私ばかり」の想いと負担が大きくなる|思春期・反抗期

子供が反抗期を迎えた時、夫婦の協力関係ができていないと、その加重はさらに妻に重くのしかかっていきます。

 

相変わらず、夫はマイペースで、仕事だけして家のことは無関心、都合のいい時にだけ父親になる。

 

この公式ができあがってくると、夫に優しくするなんて気持ちも冷めてしまっています。

ですが、反抗期の子供は、いろんな葛藤を抱えます。

妻、1人の頭では対応できないことも増えてくるのです。

そこで、夫に頼ってみると…また、別の問題にぶつかるのです。

 

夫は、子供のことを何もわかってない。
わかってないくせに、そんな頭ごなしに𠮟りつけないで!
もっと、子供の気持ちに寄り添ってよ。
なんでわかんないの?

頼ってみても、何かが違う… 夫と子供の関係性に問題がある。

そう、最初の子育ての部分でも書いたように、お母さんになっていった女性の経緯と、お父さんになっていく男性の経緯には違いがありましたね。

子供のいろんな状態を近くで見てきたのは、いつも妻側で、夫は遠くから見守っていたことが多いと思います。

 

母親には、子供の感情が手に取るようにわかる部分があり、父親はそれを無神経に踏みつぶしていると感じてしまいます。
結果的に父親に任せることができなくなって「自分ばかり…」が増えていってしまいます。

子供に問題が起きた時、妻に大半を任せていた夫にいきなりバトンタッチしても、知らないことが多すぎて上手くいかないことに気づくと、今後の展開が変わっていきます!

このように夫婦のコミュニケーション不足が蓄積されていると、どんどん噛み合わない点が増えていきます。

そのまま子育ての区切りが来ると…

 

4.孤独感が見えてくる|子供が成人・社会人になってから

子供のためにと注いできた人にも、やがて、子育ての終わりがやってきます。

最終学歴となる学校を卒業するまで又は成人のどちらかに子育ての大きな節目がやってきます。

この日を迎えるまでに、たくさんの苦悩する日々もあったことでしょう。

それでも、頑張れたのは愛しの我が子のため。

 

私のもとに相談にいらっしゃった方をご紹介します。

子育て命で頑張ってきたけれど、子供の巣立ちを迎え、燃え尽き症候群のような状態になっていました。

相談当初は、ご主人様のことを「どうでもいい」というような感じで思われていましたが…セッションを積み重ねていくうちに、夫の大切さを思い出し、最終的には、初めて本音でぶつかり合った末に、夫の抱えてた想いにも気づきます。
その後、夫婦仲を取り戻し、新婚当初のような幸せな毎日を送られるようになられました。

 

中には、この相談者様のように大変な子育て期でも、楽しんで乗り切ることができるお母さんもいます。

ですが、子育て期が終われば…待っているのは、夫婦2人の時間です。

気づけば、20年という歳月が流れてしまっているので、そこから人生をやり直すことも容易ではありません。

 

一時期は、熟年離婚という言葉も流行りました。

子供が巣立つまで、夫婦関係に蓋をしたままにしていると、そこから気づき、積み上げ直すことは容易ではありません。

 

ご相談者様は、ご主人と前を向いて生きていくことに成功しましたが、そうなれる方ばかりとは限りません。

自分が向き合おうと思った時に、夫も向き合う気があるかは…蓋を空けてみなくてはわからないのです。

 

あなたは、未来の自分のための道を考えているでしょうか?

 

 

夫に優しくされないから、優しくできないという悪循環

 

私を愛してるなら、その証拠を見せて… 女性は、男性に先出しの見返りを求める傾向が強い!

 

なぜか、子供にできても、夫にはできない。

子供には、無償の愛を注げるけど、夫には無償の愛は注げない。

有償の愛なら注いでもいいかな…

 

女性同士で話していると、こんな内容で盛り上がったりすることがあると思います。

 

<女性の言い分>
私に優しくしてくれない夫に、私から優しくするなんて損をしている気分になる。

 

そんな意固地になっていていいのでしょうか?

 

夫婦関係に問題があって、夫からのアクションを待っていて、上手くいったと言っている人の話を聞いたことはありません。

 

夫がやってくれたことを全面否定したことはありませんか?

 

夫なりの優しさを示したとしても、それが

妻の思う優しさでなかった場合は、

「優しい」にはカウントされず

「いらないことをされた」というカウントしかされません。

 

いつも、夫は妻のことをわからない。

1つ目の落第点です。

 

さらに、女性は、駆け引きを持ち込みます。

 

自分の中にだけ存在する公式を作るのが女性は得意です。

 

私が話しかけた時に、夫が向き合ってくれなかったら、もう知らない

 

こうして書いてみると、ものすごく一方的な行為です。

 

そんな駆け引きがされていることなど、夫の脳では考えつきません。

だから、結果は、夫の敗北。

 

やっぱりね! と、妻から2つ目の落第点を押されてしまうのです。

 

しかし、夫の意思って、 一体何だったのでしょうか?

 

これは、妻の中で勝手に作られた駆け引きの末の結果であって、夫の意思であるかは別の話です。

ですが、夫の意思が別にあるとは妻は考えることがありません。

 

男性は、こういった女性の言動で委縮していく傾向にあるのです。

それを無視していると、夫婦間に暗雲をもたらしやすくなります。

なんだか、夫が妻に優しくできない理由が見えてきそうな気もしますよね…

 

 

夫が妻に優しくできないのはなぜ?

 

何かしても、否定されてしまい 自分を認めてくれない妻と距離を置いてしまっているのかも?

 

夫婦関係を考え直そうと思った場合には、妻だけでなく、夫自身も感じてしまっているということを考えなくてはなりません。

 

夫なりの配慮が妻のありがた迷惑になっている

先程も触れましたが、妻が理解できることが前提であると考える女性側の主張があれば、夫側にも主張はあります。

 

夫なりに妻に対して、何かしらの配慮をしたとしても、それは妻のルールに反することが多く、

なんでわからないの?

いらんことばかりする夫だ というレッテルを貼られてしまいます。

 

妻に怒られたり、文句を言われたりして、何をしても喜ばれないと思うと…妻と距離を置いてしまう原因になっていることもあります。

イーリス
改めて考えると…やってもらうことは、なかなか素直に喜ぶことができなかったりするのかもなぁ
ナタール
そういうものかもね! それだけ家のことを一生懸命やってくれているんだと思うよ。
イーリス
だからこそ、私は、感謝を1番に伝えるようにして、結果よりも行動を見るようにしてるって知ってた?(笑)
ナタール
おぉ~!それはありがたい(笑) なかなか、奥さんの喜ぶ通りに男がやるってのは難しいもんですよ。

 

自分の居場所が無いように感じる夫

 

夫の態度が悪いから、仕方がないのよ。

 

問題が起きた時、自分のいけない部分が何なのかを理解できていたら、言動を改めることができるものだと思います。

 

しかし、自分の言動の何がいけないことなのかがわからない夫。

それに対し、そういう態度を取られて当たり前だと思う妻。

 

なかなか嚙み合わない事象が起きることも夫婦間では少なくない問題です。

これだけではありません。

 

妊娠や出産を機に自分への態度が変わってしまった…

 

妻は、自分の身体の中に命を宿し、そして愛しながら育てます。

そんな妻を愛おしいと思うかと言えば…夫はそうではありません。

自分の存在価値がないように感じてしまう男性も少なくないのです。

 

自分には、笑顔を向けてくれない。
そんなことくらい自分でやって!
いちいち聞かないで!
私は忙しいの!

 

こんなことを夫に言ったことはありませんか?

 

子供が生まれた途端に豹変してしまった妻についていけない夫もいます。

それを妻は、甘えているとまくし立てます。

 

妻が妊娠したら、夫婦の営みがなくなり、自分に振り向いてくれなくなる。

これは、逆に妻がされても悲しいことだと思います。

 

ここで、押さえておきたいポイント!
夫側の肩を持った話をしているのではありません。
物事には、必ず、自分に言い分があれば、相手にも言い分があります。

実は、あなたが思うほど、夫は悪者ではないことが隠れていることが多いのです。
先程、紹介したご相談者様のご主人様は「ずっと寂しかったんだ」と泣かれたそうです。
そこで、どれほど自分が子育てばかりに夢中になって、夫を蔑ろにしてきたことか…ハッと気づいたのです。

妻が夫のことを理解できずに過ごしていると、家庭内の影響は拡大していきます。 その拡大先は、子供です。

 

 

家庭の空気への影響|妻は子供を巻き込みやすい立場であること

 

子供は、お母さんの感情に左右されやすい

 

私自身も、幼少期…気づいた時には、自分の意思で父親が嫌いだと思ったのか、母親の影響で嫌いだと認識していたのかがわかりません。

そのくらい母親の影響は強いものだと思います。

 

子供自身がお父さんのことが大好きであったとしても、お母さんがお父さんに対して冷たい扱いをしているのを子供は1番間近でいつも見ています。

 

すると…父親と母親を天秤にかけて、どのように行動するべきかを子供は考えるようになっていきます。

 

夫婦関係も冷めてくると、夫婦でフォローをすることもやめてしまいます。

 

夫が子供に注意したことも、母親にとっては、子供への攻撃としてみなすことがあります。

 

これは、子供にとったらたまらないことです。

お父さんは、悪い人なのだと解釈するようになっていく可能性もあります。

自分のせいで、夫婦喧嘩になってしまったと委縮したり、罪悪感を感じる可能性もあります。

 

また、妻が夫と距離を置いている場合、子供を伝書鳩のように扱うこともあります。

こういったことも、子供の立場からすれば、伸び伸びと生活できるとは…言い難い部分があるのではないでしょうか?

 

お母さんの言動は、子供にとって大きな影響を与えるものだ

ということを今一度考えていきたい課題だと思います。

 

 

妻は夫の気持ちを考えることを忘れる生き物

 

総合的に話を振り返ってみても、多くの女性がしてしまっているのは…

自己主張ばかりで、夫の言い分を考えていないことです。

 

結婚を選んだ人の9割以上は、恋愛を経て結ばれたのではないでしょうか?

デキ婚で、タイミングが違ったとしても、嫌いだったわけではないでしょう。

 

好きから始まったはずの相手なのに優しくできなくなってしまう

 

毎日の生活をまわすということは、良いことばかりではありません。

時に、受け止められないようなハプニングも起こりながら、紡いでいくのが人生です。

 

しかし、その日常は、無情にも、初心を奪っていきます。

どれだけ、お互いが変わってしまったのでしょうか?

 

何も変わっていないつもりなだけ…

そのつもりは、お互いつもりなだけかもしれません。

 

あなたの目から、夫は変わってしまったように思うことでしょう。

 

夫の目からも、あなたは変わってしまっているかもしれません。

 

夫の言動でストレスを感じ、離婚を考えてしまうこともあるでしょう。

頑張ることは、今しかできません。

離婚することはいつでもできます。

 

ですが、「夫に優しくできない」ことを疑問に感じたあなたがいるのです。

 

夫の心に向き合ってみませんか?

 

あなたの思っている通りが、夫の答えとは決まっていません。

 

それと同じ言い分があなたにもあるはずです。

 

女は、毎日大変ですよね。

私も手一杯で、余裕を無くしてしまうこともあります。

家族にキツイ一言を返してしまうこともあります。

 

その態度が、答えではないでしょう?

本心は、別にあるものです。

あなたの本心が別にあるように、夫の本心も別にあるはずです。

 

 

【まとめ】相手本意で考えられるようになると家庭の空気が変わっていく

 

相手本意という言葉を知っていますか?

 

あなたの意に添わせるでも、あなたが相手に従うこととも違います。 相手本意とは、相手の望むこと、喜ぶことをしてあげることです。

 

あなたから夫に寄り添うことは、損をすることでしょうか?

自分が欲しいものは、自分から向かわなくては手に入りません。

これは、人生のカラクリです。

 

妻にしたら、自分は邪魔な存在なんだと夫が思い込んでいたらどうでしょうか?

 

あなたから、夫に寄り添うことができたらどうなるのでしょうか?

 

相手を変えたければ、自分が変わる。

 

夫婦は、写し鏡の関係です。

冷たくすれば、冷たい態度で返ってきます。

愛情豊かな態度で接していけば、伝わる日も来ます。

 

手遅れになる前に、それができた夫婦は、危機から脱出しています。

あなたは、どうしますか?

もう一度、夫と向き合ってみませんか?

あなたの人生のために…。

 

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