かつての私は、精神疾患に溺れ病んでいました。
病んでいる自分は、どこか…カッコイイという錯覚さえするほどです。
そんな私の症状の1つに摂食障害がありました。
ご飯が喉を通らない…食べたくない…体重は、スゴいスピードで減っていく。
「何て、素敵なダイエットだろう!」
そう思ったのは、摂食障害なのでしょうか?それとも断食(ファスティング)なのでしょうか?
詳細は、コラムを読んで下さいね(笑)
そんな私の体験記です。
摂食障害は、どうやら精神疾患に多いらしい…
この記事を書く前に、摂食障害について、調べてみたのですが…出てくるのは、精神疾患に多い症状の1つにあると出てきます。
立ち直った私からすると…そうだったのね!という感想を持ちました。
拒食症・過食症共に、自主的に嘔吐をするのは、テレビなどでも放映されていますよね。
〈私が陥った摂食障害〉
食事を拒絶してしまう。
空腹感をあまり感じないか、感じても食事が喉を通らない。
"食べなければいけない"と頭で理解するも、口に固形物を入れることが出来ない。
こんな状態でした。
こんな症状も摂食障害の1つに当てはまるんだそうです。
食事が喉を通らない…体重は、減少していく…
元々の私は、かなりの痩せの大食いでした(笑)
ある時、仕事で煮詰まり、自分だけが踏ん張らなきゃいけなくなって、精神的にも疲れていました。
気付けば、部下の子が気を遣って、昼食を用意してくれ、運んでくれましたが、基本的に食事を取る時間さえ惜しい…そんな、ありがちな気持ちがあったと思います。
所謂、本当の意味でブラックな会社でした。部下として働く子たちを守りたい。守らなきゃ!
そして、介護の仕事だったので、利用者様も守らなきゃいけない。
私には、逃げる道があったのにも関わらず、自分以外の人たちのために、自分を犠牲にしてしまっていました。
他人を守るために、自分を守ることさえ忘れ、立て直さなければいけない会社を必死に作ろうとしていました。
気付けば…ご飯が喉を通らない…
薬がご飯でした。
そして、45キロ近くあった体重は、あっという間に、僅かな期間で40キロへ…
その痩せ方…"異常"なんですよ!!
異常に痩せていくとは、どのように痩せていくのでしょうか?
引き続き実体験を元に書いていきます。
食事が喉を通らない状況を更に詳しく
食事が喉を通らなくなって、1日1食食べられれば良い、そんな感じだったと思います。
そして、"食べても痩せる"一向に身になる気配は、感じられませんでした。
絶食ではないんですよ。
食事が喉を通らないだけで、生命維持は、可能な量は、食べたり、飲んだり出来ていたから、今があります。
食欲不振な状態が、継続している。
風邪を引いた時に感じるような食欲不振に似ているかもしれません。
極端に食べれない時期と、多少食べられる時期、過食気味に食べる時期と、いろんな時期の混在した状態を1年ほど過ごしていたと思います。
摂食障害によって、痩せた自分の姿と"異常な心理"
次第に痩せていく自分。
最初に訪れるのは、痩せてきちゃったなぁ〜という自己認識と、食事が取れていないことに対する危機感でした。
次に訪れるのは、痩せた姿に対する満足感とこんなに痩せちゃ気持ち悪いよな〜という相反する気持ちです。
お腹は、薄っぺらくぺったんこ。
わかりやすく言えば…座った姿勢で、お腹がたるむなんて一切ないようなほどの脂肪の無さです。
そして、ふくらはぎも多少のたわみのような形をしているのが一般的ですよね。
かつて見たことないほどの棒のような足でした。
その姿に危機感と満足感と太ることに対する恐怖感・罪悪感と、とても複雑な心理がありました。
当時、ナタール先生と一緒にいた頃、まだ治っておらず…
食べれそうなものを食べに連れて行ってくれましたが、食べている途中で、満腹になるのではなく"食事を取ることが飽きる"という不思議な感覚を持っていました。
他人から見たら、気持ち悪いルックス
食事が取れていないということは、身体に循環しなくてはいけない栄養素も巡ることがありません。
顔は、小さいというより"やつれた表情"どんなに美人な人もイケメンな人も、魅力は、半減するでしょう。
血色は、悪いです。
見るからに不健康という顔です。
しかし、振り返れば…あれは酷かったと思いますが、当時の自分は、変な満足感も併せて持っているので、治す必要があると感じていませんでした。
この時、マックスに体調が悪かったのも、薬を断薬せねばならず、人生の苦境でした。
薬を飲めば、薬の作用に負けていく私。
減薬無しの断薬は、更なる苦痛でしかありません。
精神疾患に関わるコラムで必ず書いていることですが、どんなに自分のためになることを思いついても、情報を得ても、自己判断の断薬は、危険です。
医師の指示により、私のように急な断薬に持っていくケースもあるでしょう。
1ヶ月ほど、耐えれば元に戻っていきます。
しかし、その1ヶ月は、想像を超える辛さがあります。
絶対に自己判断で断薬するのだけは、やめましょう!
私からのお願いです。
断食(ファスティング)は、摂食障害と何が違う?
日本語は、難しいもので『食事を取らない』という表現も使う言葉によって意味が違います。
摂食障害
上述したように、拒食・過食・食事が喉を通らないなどの正常な食生活を送れない状態。
絶食
検査や手術前などの医療処置のために、胃腸を空っぽの状態にすること。
飢餓
食事を取れる身体であっても、食物のある環境にないために、飢えること。
断食(ファスティング)
意図的に、目的があって、食事を取らない期間を設けること。
このように同じような意味を持つのですが、中身は、全て違います。
断食(ファスティング)は、健康的に食べない期間を決めるもの
お寺で行われる断食の修行は、断食の中でも過酷なものであると思います。
一説によるところ、好転反応に苦しむ状況下であっても、決められた断食の修業期間は、水飲みで凌ぐのです。
個人で行うファスティングにおいては、いろんな置き換え断食というものが流行っていたりしますよね。
酵素ドリンクを使っても、プロテインや甘酒…いろんなもので代用するような類の断食の仕方には、ルールのようなものがあります。
摂食障害には、食事の時間に何のルールもありません。
単に、食べられない。
そんな心理が働いて、食事を円滑に取ることができないのです。
ある日気づいたら、食べられなくなっていったということにはなりません。そうなるのは、摂食障害です。
- ファスティングでは、○日から食べない期間を△日間設けることを決めます。
- ○日のスタートまでに、準備食期間を儲け、身体への負担を意図的に減らします。
- ○~△日の間は、置き換える飲料水等を取ります。
- △日からは、回復食として、身体を通常の食事をする状態へと戻していきます。
これが、ファスティングの大まかなルールです。
何となく食べないではなく、カリキュラムを決めて食べないのです。
身体だけでなく、心へのアプローチもWでしてくれるのです☆
断食(ファスティング)を行って『痩せる姿』とは…
摂食障害の痩せ方を一言でいうと…病的な痩せ方で、不健康に見えます。
摂食障害の期間を乗り越えてから、感じたものは…代謝の悪さと痩せにくい体質になったことです。
心の病を乗り越えるには、心を持って、乗り越えていくことです。
それについては、またコラムにしたいと思います。
健康的に食べられるようになったのは、何より嬉しいことですが、体形はやはり気になります。
そして、私は、ファスティングを始めて、3ヶ月が経過しました。
本当に痩せられるんだろうか?と疑心暗鬼でスタートしたものの、3ヶ月経ち、体重の減りは、摂食障害の頃のように大きくありませんが、体形が大きく変わり始めました。
- ウエストのくびれができたこと
- 二の腕が細くなったこと
- 太ももが細くなったこと
女性らしい体つきへと戻りつつあります。
いえ、前よりキレイな体形かもしれません。
過去の自分を知っている私は、食べなければ痩せるという、心身に良くない公式を消せずにいます。
しかし、痩せたい心理を摂食障害に向けることは、本当の美にはなりません。
精神科通院を脱した自分だから言えることは、心身の健康って、活き活きとした笑顔が持てることだと思っています♡
最後に、摂食障害に悩まれる方へのメッセージ
予想もしない出来事から、摂食障害に陥ることがあるかもしれません。
不意に心に訪れた変化を敏感に感じ取れる人・感じ取れない人…それだけでも大きな個人差があります。
自分が痩せたいと思っていなくても、痩せたことに対して、快感を覚えてしまったら、その摂食障害は、悪化するかもしれません。
当初の心に起きた変化や問題よりも、自分が痩せるか・太るかが重要になることもある症状の1つだと感じます。
痩せる方法は、世の中いろんなものがあります。
同じ食事を取らない方法でも、摂食障害と断食(ファスティング)では、大きく異なるのです。
摂食障害に悩むきっかけとなった出来事を探す旅に出掛ける方が、最善策かもしれません。
他の情緒的な問題を優先させて考えていくことが、改善への近道となると、経験した私は思います。
→今の自分を変えたいのなら、たった1つの選択が運命を切り拓くカギになる!
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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