アトピーや花粉症に苦しみ悩んでいる方って多いですよね。特に、寒いのか暑いのかよくわからない時期になると、アトピーや花粉症といった環境が関わってくるような症状が出やすいように感じます。
今回は、アトピーや花粉症に限らず、季節の変わり目を意識しながら生活をするとどのような変化があるか紹介していきます。
「変化対応業」とある経営者の一言に衝撃!
唐突ですが、まだ鍼灸の世界に入る前に、前の仕事の関係で不動産関係の経営者と話をしていた時のことです。
「ナタール君、経営者の仕事ってなんだと思う?」
と聞かれたのです。
ぼくは、自分の想いのまま「会社の方向性を決めたり、従業員を管理することです。」と答えたように思います。間違っても、女性がたくさんいるところに飲みに行ったり、ゴルフすることですかねとは言えませんでした。
その経営者は、確かにそれも大切だが、一番大切にしてしているのが、環境の変化を見極めて、対応していくことや!と仰ったのです。
正直なところ、その時のぼくにはあまりピンとこなかったのですが、時を置いて感じてきたものであります。
実際、世の中の会社を見てみると、変化に対応できているかそうでないかで、大きく運命が変わってるようにも思います。
変化に対応できている会社ってどんなところ?
例えば、富士フィルムとコダックという写真用のフィルムで有名な会社があります。
コダックは、フィルム業界では世界一の会社でした。しかし、世の中を見ての通り、フィルムを手に取る機会はほとんどないのではないでしょうか。ぼくには、中学生と小学生の子どもが居ますが、フィルム買ってきてとか言っても全く通じないと思います。
「フィルム?スマホかなんかに貼るやつ?」
それくらい世の中は、フィルムカメラに変わって、デジカメやスマホで写真を撮るのが当たり前になってきてるんですよね。一番下の2歳の子に至っては、スマホの写真をスライドさせながら、「かわいい!」とか言いながら見るのがお気に入りです。
そんな時代ですから、世界を牛耳っていたコダックは、倒産こそしてはいませんが、とても規模を小さくして活動しています。
一方、富士フィルムは、どうでしょう?女性の方は特に目にする機会があるんじゃないでしょうか?
富士フィルムは、世の中の変化に合わせて、フィルムの製作技術を活かして、健康食品などを開発して販売したりしているのです。他にも、富士ゼロックスとして、コンビニのコピー機や写真のプリントだったり、会社のFAX機を目にする機会もあるかと思います。
富士フィルムは、見事に世の中の変化に対応して頑張っている会社なのです。
会社経営も個人の健康も本質は同じ!
会社が社会に貢献できるよう健全に経営をしていくために、変化への対応が不可欠であるのと同じように、自分の心身を健康を保ちながら日々を歩んでいくためには、ちょっとした日々の変化への対応が必要となってきます。
季節の変化に対応するのが、一番の基本
人の身体は、日々変化しています。鍼灸の施術をしていても、定期的に診ている患者さんはだいたい季節ごとに身体の変化を感じ取っています。施術をする側としては、季節に合った身体にしていくことを目標のひとつとしています。
アトピーや花粉症は、変化に対応できていない証拠
東洋医学では、アトピーや花粉症は、身体の中にこもってしまった熱が上手く処理できないことが原因で起きると考えることが多いです。ただ、症状やその患者さんによって様々なところもあるので、一概には言えない部分もあります。
身体の中の熱と季節の変化は大きく関係している
季節の変化というのは、大きく考えると暑さ寒さの変化であったり、湿気と乾燥の変化です。人の身体は、どれだけ同じように維持しようとしても、季節に合わせた状態にもっていきます。アトピーや花粉症で熱がこもってしまうのは、その季節によって表れる熱の処理ができているか出来ていないかなのです。
花粉症は特に季節によって出る出ないが明確だったりしますが、アトピーの方も季節によって調子のいい悪いの差があるのだと考えます。
季節ごとの変わり目には、土用という期間がある
季節の節目には、立春、立夏、立秋、立冬とあり、その前の約18日間が土用として季節の変化のクッション的な期間があります。
土用と聞いて、一番に思い出すのが土用の丑のウナギですよね。ウナギが食べられるようになったのは、ウナギ屋さんの宣伝材料にされたというのもあるとは思いますが、東洋医学を基に施術をする鍼灸師としては、あながち間違ってはないと思う訳です。
旬の物をいただいて、変化に対応!
ウナギの場合は、特に、長く暑い夏を乗り越えるために食べましょうという習慣になっていますが、季節の変化に対応するには食事による管理というのもとても大切です。
旬の物は、自然とのバランスをはかるうえで、その季節に合った栄養であったり、熱を冷ましたりする作用がしっかりあるものです。毎日の食事でというのは難しいかもしれませんが、ちょっとした節目にはいただくようにすると良いですよ!
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。