2017/05/09

認知症の祖母の介護に苦しむ母、介護者のストレスは、家族も悩む大きな問題

 




認知症…それは、ある日突然降りかかる病

命の致命傷となるような脳梗塞・心筋梗塞のように、認知症と言うのは、今日の明日発症するというような病気ではありません。「最近、物忘れが酷くなったな~年齢のせいかな?」そんな程度で思っていたはずの家族が、気づいた時には…お医者さんに「認知症ですね」そう診断されることの多い病気であると思います。

私の祖母(88歳)は、身体が丈夫です。昔から、風邪を引いて寝込むといったこともない健康な人でした。そんな祖母は、認知症と診断を受けるようになって、早5年ほどです。

今回は、認知症の祖母と、介護者である母と叔父に纏わるコラムをご紹介したいと思います。

水面下で進行する認知症…気づいた時には、診断される時だった

毎日一緒に暮らす家族。

いつまでも、その暮らしは、守られていくものだと誰しも思うのではないでしょうか?

いつか、歳の順番でお迎えが来る。そんな話をしても、自分が病気になることを想定して暮らせるものでしょうか…

親子、母、娘、祖母

認知症への階段は、どこで登り始めるかわからない

きっかけは、様々であると言われています。

これを食べたから、こういうことをしたから、認知症になるという正確なものは、解明されていないと思います。

ただ、精神的なストレスが要因であるとか、病気の後遺症でなりやすいとか…共通性のあることは、言われていますね。

いろんな方がいろんな説や考え方などを説いていらっしゃいますが、何を見たらいいのか…納得のいく答えを見つけられる方も、また、少ない事と思います。

私の祖母も、祖父を先に亡くしております。

本当に、つい数年前までは、元気に毎日外出をし、家事も休むことなくやっており、常に寝るまで動いているような人でした。毎日の外出も生き甲斐となっていたと思います。しかし、家族が気づかぬうちに、我が祖母も、水面下で認知症という病魔が蝕んでいたようです。

毎年、年明けに骨折を3年ほど繰り返していったことが要因?!

呪われているのか?と思うほど、毎年、年明けに骨粗鬆症が原因で、祖母は、背骨を骨折するようになりました。身体は、年々、骨粗鬆症により、骨が脆く、活発だった足腰も弱っていきました。

それと共に、一時入院することもあったため、認知症の病魔は、容赦なく蝕んでいきました。

入院という環境によって、一時的な認知症のような症状になることもあるので、最初は、その可能性を疑いましたが…どうやら、祖母は、認知症だったようです。

認知症の威力は、痛みをも忘れさせる…

骨折をして入院しているわけです。

普通なら、痛みで動けないので、辛抱の時期だと思います。

しかし、祖母は、痛みが強く、寝起きが困難なために、一時安静入院をしていたのですが…病院に入ったことで、帰宅願望が強くなり、痛いはず、動きに制限があるはずなのに、病院内を動き回るほどでした。あまりにも不穏なので、病院から面会の催促の電話がかかってくるほどでした。

病院の天井は、人を鬱にさせるらしい?!

私が、過去に読んだことのある本に書かれていた内容です。

病院の天井をご覧になったことはありますか?現在の病院は、新しく建て替えられて、ホテルのような煌びやかな造りの建物も多くなりましたね。しかし、昔からあるような一般的な病院では、白い壁と穴模様のような天井に蛍光灯…来る日もそればかり見ていると、健康な人でも精神的にはあまり良くないと書いてあったと思います。

ましてや、安静入院であれば自由に動き回ることも難があると思いますし、小さな子どものように常に付き添いが誰かいるわけでもありませんよね。

つまりは、若い健康な人でも、心の病気になりやすい境遇であるという事です。

日々低下していく、日常動作…ストレスが溜まる一方の家族

私は、元々介護の世界で働いてきました。祖母が認知症になった現在も、私情を優先させることなく、向き合うことを意識しています。しかし、ずっと一緒にいた家族には、大きな苦悩があるものです。

若い頃の姿が忘れられない…

介護者の苦しみの1つに、どうしてこうなってしまったんだろう?元気だったお母さんは、一体どこにいったんだろう?という率直な苦しみに縛られていることも多いと思います。

「どうして、できないの?」

「何やってるの?」

「何で、そんなことするの?(言うの?)」

無意識に比較してしまい、ついキツイ口調で言ってしまいがちです。

この背景に病気だから仕方がないという切り替えが難しいことがあるのでは?と思います。

繰り返される動作・言動が、鬱陶しい

率直に持つ気持ちなのかもしれません。

母も叔父も、毎日の介護に疲れています。

心のゆとりも忘れがち、つい口調もきつくなってしまうようです。

しかし、祖母には、理解ができません…

  • 時には、自分の家なのに自分の家ではないと言う。
  • 時には、仕事に行かなければいけないと言う。
  • 時には、子どもに帰っているような時代背景であったりする。
  • 時には、自分の娘・息子を知らない人だという。

これが毎日、四六時中…疲れるのだと、母は涙ながらに語る。

優しくしたいのに、出来ないと…涙を流す。

元気な頃に、しっかり話し合わなかった…

ある時、母は言いました。

祖母が元気な頃に、話したのは、死期迫る病に倒れた時の対処の仕方や葬儀について。

”もしも、認知症になったら…”それを話し合わなかった。

どうしてほしいのだろう?と模索し、デイサービスを利用しながら、向き合っている介護。

母は、メインは仕事をしています。

叔父が、祖母の介護をメインでしています。

その毎日を経験し、母は言います。

「私は、あんな風になりたくない。でも、あんな風になったら、お母さんみたいな苦労を娘にさせたくない。」

私は、現実生活は、まだ娘が小さいので、思うほど協力をできる境遇にありません。

しかし、母の息抜きに付き合ったり、少しでも心が和むような会話をするように心掛けています。

もちろん、介護をしてきた私は、母を最期まで看ていきますよ。

認知症の1番の対処法は、受け容れる事

どんな言葉を並べる事よりも、素直に…ありのままを受け容れること。

それが、1番大切なことだと思います。

認知症の人の物語には、否定しない!ただ、合わせればいい◎

認知症の人の中には、その場その場の、時代の周波数があるようです。

子どもの頃の周波数があったり、若い頃だったり、今であったり…

本当に不思議なほど、時代を行き来しているようです。タイムマシンみたいですね。

そうなんです!タイムマシンに乗って、いろんな自分の歩んできた時代を旅しているのです。

なので、居もしない人がいると言ってみたり、見えもしない何かがいたり、本来出かける必要もない場所に出かけようとしたり…

物語を読んでいたり、脚本家さんなのだ!くらいに思っておくのが気楽でいいかもしれませんね。

もしも、間違って…否定してしまうと、タイムマシンに乗って旅をしている本人は、ビックリ仰天!!パニックになるわけです。

なので、情緒を不安定にさせないためにも、否定することなく、自分がタイムマシンに乗れなかったからって、怒らないであげてくださいね(笑)

落ち着いている時に、聞きたいことを聞いておこう!

私は、祖母と会話をする時には、祖母の情緒や状態を観察しています。

状態の不安定な時に、聞いても返答が難しいことはあると思いますので、穏やかな時、自分の余裕のある時に試してみると良いと思います。

先日も、祖母の所に出掛けた時に…

私の顔を見て嬉しそうにしていました。そして、穏やかそうだったので、もうやらなくなった料理の事を聞いてみました。

「卯の花の作り方が知りたいんだけど、教えて^^」

祖母は、根が優しい人なんでしょうね。若い頃は、キツイ物言いの人だなと思っていたこともありました。でも、私が祖母に習いたい料理のレシピなどを尋ねると、いつも丁寧に答えてくれるのです。

先日も、教えてくれました。もちろん、部分的に忘れてしまっていることなどあるので、肝心なことが抜けているなぁ(笑)なんて思うこともあります。

どうですか?

出来ないと決めつけているのは、いつもいる家族の方で、客観的にみたら…まだまだ、活躍できることだってあるんですよ。そりゃ、昔ほどいろんな話はできませんが。

子どもは、成長するけど、認知症は、退化の一方

娘と祖母をたまに比較して話することがあります。

しかし、娘は、日増しにやれるようになることが増えますが、祖母は、逆です。日増しにできなくなること、忘れてしまうことがあります。

子育ても介護も、それぞれ苦労やストレスの溜まることがあると思います。

1人で、真面目に介護を向き合うことは、とても大きなストレスでしょう。

大切な親だから。

その想いだけでも、母が言うには、なかなかできないようです。

しかし、そんな”今”を受け止めることから始めることが、明日を創っていくのだと思います。

我が家ネタを織り交ぜながら、ほんの少しでも、介護を日常的にされている方の心が和めるように想いを載せてみました。

介護しなければいけないご家族と向き合っている方々、毎日ご苦労様です。いろんな苦しみが私には、伝わっています。十分毎日頑張っておられると思います。本当に辛抱のいることも多いでしょう。心が健康でいられるためにも、時に”自分”を優先すればいいのですよ。あなたが親なら、子どもにそう言いませんか?自分に優しくすることも忘れないで下さい。介護される方に代わって、いつもお世話をしてくれてありがとうございます。
福祉業界で頑張られる皆様へ、どうかご利用者様だけでなく、そのご家族様にも救いの手を差し伸べてあげてください。私は、現場で介護職員として働いていくことよりも、もっと人々に手を差し伸べられるステージに上がりたくて、ここにいます。あなた方が、支えて下さるから、救われている人がいるのです。仕事の相手を”物”にしないで、どんなに過酷でも心を届け続けてあげてください。あなた方が、日々苦労なさっていることも、私は知っています。毎日ありがとうございます。

本日も読んで下さり、ありがとうございます。

 

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